更新履歴
更新日 | 更新者 | 更新内容 |
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2021/9/4 | JJI | ・Wordのバージョンを最新のOffice365に変更 ・バージョン変更に伴い、記事の内容を全面的に修正 |
はじめに
Wordには次の画像のように2つの改行が存在します。

普段はあまり意識しないで改段落(Enterキー)を使用していることが多いと思います。
実は、この2つの段落は次のような違いがあります。
- 改段落(Enterキー)の場合、前の行とは違うスタイルを使用する
- 段落(Shift+Enterキー)の場合、前の行と同じスタイルを継続して使用する
文章だけだと分かりにくいので、実際に2つの改行を使った画像を次に載せておきます。

上記の図のように、前と同じスタイルをそのまま使いたい場合、Shift+Enterキーを使用することをおすすめします。
今後、作成するWordの文書について上記のことを意識できると思います。
ただ、すでに作成済みのWord文書についてひとつずつ改行を修正するのは大変なので、この記事では、改段落を改行に素早く確実に一括で変える方法について紹介します。
改行の一括変換方法
改行を一括するWord文書として次のものを使用します。
使用しているWordはOffice365の最新バージョンです。

改行文字の表示設定
上記の画像の場合、改段落、改行のどちらを使用しているのか分からないため、Wordで改行文字を表示できるように設定を変更します。
ファイル>その他>オプションを選択します。

表示を選択します。

赤枠で囲った段落記号をチェックし、OKボタンをクリックします。

次の図のように、Wordで改行文字が表示されることが分かります。

改行の置換
改行を変更する場合、Wordの置換機能を使用します。
ただし、改行は特殊文字のため、置換を行う際、ちょっとした操作が必要になります。
ホーム>編集>置換を選択します。
ショートカットキーの場合、Ctrl+hキーを選択します。

次の検索と置換ダイアログが表示されます。
オプションを選択します。

次の図のように、あいまい検索のチェックを外します。

次の図のように、検索する文字列にカーソルがある状態で特殊文字を選択します。

段落記号を選択します。

検索する文字列に^pの文字が入ります。
^pの文字を直接入力しても同じ操作になります。

次に置換後の文字列も同じような操作を行います。

特殊文字列は任意指定の行区切りを選択します。

置換後の文字列に^|の文字が入ります。
^|の文字列を直接入力しても同じ操作になります。

次に置換を行いますが、次の図のように「すべて置換」ボタンをクリックしないでください。

「すべて置換」ボタンをクリックすると、見出しなどのスタイルがなくなり、文書が崩れてしまいます。

必要な箇所だけ置換するために次の画像のように、置換が不要な箇所は「次を検索」ボタン、置換が行う箇所は「置換」ボタンをクリックします。

置換が正しくできると次のようにスタイルが変わらず、必要な箇所のみ改行が変更できます。

最後に
この記事では、Word文書のスタイルを変えないで改行を変更する方法について紹介しました。
改行の使い分けができるとWord文書を見栄えよく作ることができると思います。
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