更新履歴
更新日 | 更新者 | 更新内容 |
---|---|---|
2021/8/1 | JJI | サンプルプログラムの実行結果に画面の画像を追加 |
文字列の指定方法
この記事では、プログラムの中で使用することが多い文字列のデータ型について説明します。
文字列はプログラムの中で使用することが非常に多いため、必ず覚えてください。
PHPで取り扱う文字列は次のような指定が可能です。
指定方法 | 説明 |
---|---|
引用符 | 文字列を半角シングルクォート(’)で囲む |
二重引用符 | 文字列を半角ダブルクォート(””)で囲む |
ヒアドキュメント | 文字列を<<<で囲む方法 ヒアドキュメントでは複数行をそのまま書くことができる |
Nowdoc | NowDocはヒアドキュメントと同様な指定方法であるが、 引用符と同じ扱いになる |
半角シングルクォート(’)と半角ダブルクォート(””)で囲んだ文字の違いは次の通りです。
変数の展開、エスケープ文字はサンプルプログラムを見ると違いが分かります。
- 半角ダブルクォート(””)の場合、変数が展開される
- 半角ダブルクォート(””)の場合、次のようにエスケープされる文字がある。
記述 | 説明 |
\n | ラインフィード(LF) |
\r | キャリッジリターン (CR) |
\t | 水平タブ (HT) |
\v | 垂直タブ (VT) |
\e | エスケープ(ESC) |
\f | フォームフィード (FF) |
\ | バックスラッシュ |
\$ | ドル記号 |
\” | 二重引用符 |
サンプルプログラム
文字列の指定方法を使用したサンプルプログラム・実行結果です。
<?php
echo "PHPの構文2<br>\n";
echo "データ型:文字列<br>\n";
$var = "世界へようこそ";
$str1 = 'ハローワールド ${var}\n<br>';
$str2 = "ハローワールド ${var}\n<br>";
printf("シングルクォート:%s", $str1);
printf("ダブルクォート:%s", $str2);
echo "<br>\n";
$hear_doc = <<< EOF
ヒアドキュメントの例<br>
ハローワールド<br>
変数の展開:${var}<br>
<br>
<br>
改行される<br>
<br>
EOF;
echo $hear_doc;
$word_doc = <<< 'DOC'
WORD_DOCの例<br>
ハローワールド<br>
変数の展開:${var}<br>
<br>
<br>
改行される<br>
DOC;
echo $word_doc;
?>
実行結果は次の通りです。
・画面

・HTML
PHPの構文2<br>
データ型:文字列<br>
シングルクォート:ハローワールド ${var}\n<br>ダブルクォート:ハローワールド 世界へようこそ
<br><br>
ヒアドキュメントの例<br>
ハローワールド<br>
変数の展開:世界へようこそ<br>
<br>
<br>
改行される<br>
<br>WORD_DOCの例<br>
ハローワールド<br>
変数の展開:${var}<br>
<br>
<br>
改行される<br>
最後に
文字列はプログラムの中で使用することが非常に多いです。
文字列のデータ型の特長を理解し、使用できるようにしてください。
PHPで取り扱う文字列についてさらに詳しいことを知りたい方は次のPHPのマニュアルを見てください。
PHP: 文字列 - Manual
プログラムで文字列を取り扱うことは非常に多いため、文字列の関数はたくさん存在します。
文字列の関数について次の記事を詳しく紹介しています。
コメント